高砂仄香は、今は亡き調香師の祖母から受け継いだ調香工房で、隠されていた古い香水を見付けた。 幼馴染みの長谷川郁とともに香水の謎を調べていくうちに、この香水が人の心を操ることのできる不思議な力を持っていることに気付く。 だが、この香水にはさらに驚くべき秘密があった。 香りにまつわる謎。 『十戒』と呼ばれる香水を使った儀式。 妖しい香りに惹かれて現れるモノとは？

800字に満たない恋愛もの短編です。 庭にある紫陽花を思い出して書きました。

ホタルの出番、遠距離恋愛、仕事

紫陽花の季節にあなたと出会った。紫陽花の季節、毎日会っていろんな話をした。僕らは確かに隣にいた。

私は梅雨の呪いにかかっている……。 ホラー風にしようとしたら、全くホラーになりませんでした。 しいな　ここみ様が主催の「梅雨のじめじめ企画」の参加作品です。

カタツムリって、たくさんいたのに。 あまり、見掛けなくなりましたねー。

幼馴染の少年少女の初恋物語。 2025/6/17　修正済みです。 気弱だけど、とても自然をこよなく愛する少年と、ちょっとだけ捻くれてた少女が、少年を好きになって変わっていくラブストーリーです。 この物語はさだまさしさんの歌『雨やどり』『つゆのあとさき』のイメージから自分が感じた世界。 流れる詩のような、手をかざせば金平糖がサラサラ落ちていくような、爽やかな恋愛小説を描いてみたい！──今の季節にピッタリな初夏の詩のような恋物語をふと書きたくなりました。★少年少女のピュアなお話を描いてていると自分でもつられて気分が良くなります。もし気が向いた方、よろしかったら一度読んでみてくださいませ。★１６話完結済みです。 (=^・^=)

梅雨の美しさを知っているだろうか。私は知らない、否、知らなかったというべきか。2025年今分の梅雨は、もう終わりとニュースで取り上げられたらしい。その時分の頃、私はようやく、梅雨を知った気がした。それを、ただ共有したく思って、これを書いた。もしよければ、感動を共有したく、読んでみて欲しい。

好きな人の笑顔見たさに自分の心を偽ってきたけれど、疲れてきて 本当の自分で生きようと別れをきめるまでの彼女の心の揺れ動くざま。

－あの日、僕たちは星空の中に居た－ 夏の始まり。町おこしの一環として行われる「ホタル祭り」に、15歳の健人は両親の手伝いに駆り出される。幼い頃以来、久しぶりに訪れた町で、懐かしい風景を見ながらあの頃の思い出が少しずつ蘇ってくる。そんな中、健人は見覚えのある紫陽花の浴衣を着た少女を見かけて… どこか懐かしさが込み上げてくるホタル舞う風景。 刹那の美しい風景と共に、少年少女は邂逅する。 それは、ホタルのように、胸に灯る小さな物語。

　僕は三日月組組長の跡取り、三日月ひまわり。黒いコスモスの異名を持つ、黒里桜子さんに憧れるただの小学生。 　僕は梅雨の季節が苦手なんだ。三日月組のライバル紫陽花一家の動きが活発になるから⋯⋯。 　しいなここみ様の個人企画「梅雨のじめじめ企画」投稿作品となります。 　 　

写真部の高校生・藤城岳は、ふと立ち寄った【紫陽花ロード】で、雨の中突然現れた少女・七海と出会う。 彼女と交わした言葉と眼差しが、迷いの中にいた彼の世界を変えた。 しかし、確かにそこにいた少女は、シャッター音とともにまるで夢のように消えてしまった。 紫陽花とともに記憶に咲く、淡く切ない二日間の物語。

風待月の街並みに、白紫陽花と紅いサルビアは映えて。夜空に浮かぶアンタレスとほたる星は、瞳に情熱とやさしさを燈すように。

ユカリ先輩は、ネクラで陰気な僕にとってとても大事な女性だった。たとえ彼女が求める男性が、僕とは遠くかけ離れていても。 同じ書き出しからどう話を広げるか……Ajuさんとの『書き出しコラボ作品』です！

ルミエール王国の第二王女エリスは、前世の記憶を持つ転生者でありながら、恋愛経験ゼロの18歳。 過保護な義兄ニールのせいで良縁に恵まれず悩む中、隣国オルシアの第二王子アルトとのお見合いが密かに進められる。 義兄の妨害を乗り越え、条約の調印式などの行事を通じてアルトとの絆を深めるエリス。 そんな中、二人は互いに「似た者同士」である事に気付く。 果たして二人は、義兄の妨害を超えて結婚できるのか？

これは、ただの新社会人の後悔と青春の物語。 主人公はこの僕で今まで過ごした波乱万丈な一つの人生の追憶。 ただの一般男性の人生記で、辛く苦しい、ちょっぴり温かい。そんな物語。

片想い相手の王子にかけられた眠りの呪い。その呪いを解けるのは「聖なる乙女のキス」だけ。親友である聖女サナが王子の唇にキスしようとしたそのとき、私はサナの不審な言動を思い出した。──もしかして、私はサナに騙されていた……？ サスペンス風コメディ（？）です！

六月の雨が、しとしとと古びた校舎の屋根を打ち続けていた。湿気を帯びた風が窓の隙間を抜け、廊下にうっすらとカビ臭さを運ぶ。薄曇りの空の下、校庭の紫陽花は青と紫の鮮やかなグラデーションを見せているが、その色彩もどこか冷たく、どんよりとした空気をまとっているようだった。 教室の中は一見いつも通りだった。窓際に並べられた机、壁に貼られた文化祭のポスター、教科書の匂い。だが、どこか張り詰めた緊張が漂っているのを、神沢蒼は感じていた。彼は窓の外をぼんやり見つめながら、目の前の文庫本に目を落とすふりをしていたが、実際はクラスメイトたちのさりげない視線の動きを観察していた。

本日の天気は、灰です。

梅雨と紫陽花と海辺の街